疑問解決!副作用がない安全な筋肉増強剤は存在するのか?

筋肉増強サプリを斬る

筋肉増強剤は、その高い高価の反面、強い副作用があることでも知られています。だから、「副作用のない、安全な筋肉増強剤はないのだろうか?」と、副作用のない筋肉増強剤を探している人も多いでしょう

では、実際、「副作用のない筋肉増強剤」はあるのでしょうか?そんな疑問に答えに徹底的に答えていきます。

副作用のない筋肉増強剤は存在するのか?

C3G

結論から先に言えば、「副作用のない筋肉増強剤は存在しません」

副作用のない筋肉増強剤として販売されている商品(ファーミアマッスル、アナバー等)は単なる筋肉増強サプリメントでしかありません。

東京大学で筋肉を専門に研究している、元ボディビルのチャンピオンである石井直方教授も、自著のQ&Aコーナーで「副作用のない筋肉増強剤はありますか?」という読者の質問に「ありません」と断言しています。

副作用のない筋肉増強剤は今のところ、ありません。「副作用のない筋肉増強剤」として売られているものがあれば、それは「筋肉増強剤ではなく、単なるサプリメントである」と考えてください。

なぜ副作用のない筋肉増強剤は存在しないのか?

Curl

では、なぜ「副作用のない、100%安全な筋肉増強剤」は存在しないのでしょうか?

筋肉増強剤は男性ホルモンの同位体

それは、筋肉増強剤のほぼ全てが「男性ホルモンの同位体」だからです。男性ホルモンの同位体とは、「男性ホルモンと似たような働きをする人口のホルモン」を指します。男性ホルモンには筋肉をつくる働きがあるので、それを大量に外部投与して、筋肉をつくるわけです。

「男性ホルモンの同位体を外部からとりこむことで、筋肉が劇的につくられやすい状態をつくる」これが筋肉増強剤の働きです。

筋肉増強剤を使うと、反身体が生成する男性ホルモンの量が低下する

筋肉増強剤を使うと、体内に男性ホルモンがあふれます。すると、身体は「もう十分に男性ホルモンがあるのだから、これ以上、新しく分泌する必要はないな」と判断して、睾丸が男性ホルモンを生成するのをやめてしまうのです。

以下のグラフが、「筋肉増強剤の投与によって、体内の分泌する男性ホルモンの生成が減少する」ことを理解しやすいでしょう。最初のグラフはステロイドの体内濃度、次のグラフが男性ホルモン(テストステロン)の体内の濃度です。※出展1

NU-timecourse.jpg
NU-NPP.jpg

綺麗に反比例の関係になっているのがわかるでしょうか?

筋肉増強剤の濃度が高まるほど、身体が生成する男性ホルモンが減り、筋肉増強剤の濃度が薄まると、男性ホルモンの分泌量が回復します。

筋肉増強剤は、ほぼ全てが何らかのステロイドホルモンを含んでいます。逆に言えば、ステロイドホルモンを含んでいないものは、筋肉増強剤ではありません。

ですから、筋肉増強剤を使う以上、上記の副作用は「ほぼ必ず起こる」と考えてください。

副作用を抑える方法は存在する

と、既に述べてきたように「副作用のない筋肉増強剤は存在しません」

しかし、副作用を最小限に抑える方法なら、存在ます。たとえば、上記で紹介した「男性ホルモンの生成減少」は、クロミッドという薬剤を使用することで、すぐに回復させられます。

筋肉増強剤の代表的な副作用と、その防止法については、以下の記事で詳しく解説してます。

筋肉増強剤は危険なものではない

Apple

ここまで「副作用のない筋肉増強剤は存在しない」と述べてきました。ただ、あなたが思っているほど、筋肉増強剤は危険なものではありません。健康を害さず、安全に使うこともできます。

たとえば、老人54人を対象に筋肉増強剤を12週間投与した研究でも、全員が大きな副作用を発症すること無く、実験を完遂することができました。 ※出展2

また、筋肉増強剤を8年間以上使っていたボディビルダーでも、1年間服用をやめるだけで、健康的な男性と変わらないレベルにまで回復することがわかっています ※出展3

筋肉増強剤のほとんどが、「病気で筋肉がすり減ってしまい、生活に支障をきたしてしまう症状」への対策として使われてきたものです。病人に投与するものなんですね。そんな医薬品に「健康な男性でも使えば即アウト」の副作用があるわけもありません。(そんな薬は認可されないからです)

大半の筋肉増強剤は、正しい使い方をすれば、安全に使用することができます。筋肉増強剤の安全な使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。