「アナボリックステロイドを使うと、性欲・精力が増大するのか?」というのは、男性なら非常に気になることですよね。男性ホルモンであるテストステロンそのものを体内にいれるわけですから、性欲・精力が激増するイメージが湧くのも当然です。
では、実際にはどうなのでしょうか?アナボリックステロイドを使うと、性欲や精力が増すのでしょうか?
アナボリックステロイドは性欲が精力を増加させる
テストステロン系のアナボリックステロイドは性欲を増加させる
結論から言えば、テストステロン系のアナボリックステロイド(テストステロン・エナンセート、テストステロン・デポー、サスタノン、ダイアナボル)は、男性の性欲を増加させ、精力を上昇させます。
なぜなら、男性の性欲や精力は、その男性のテストステロンレベルに比例するからです。
過去の30年間に発表された男性機能とテストステロンレベルの関連性を統計分析(メタ解析)した論文によれば、男性のテストステロンのレベルと性機能には、有意な相関関係があります。また、テストステロンを処方することで、男性の性衝動を増加させることもできると述べています。
アナボリックステロイドを使うことによって、体内のテストステロンレベルが高まれば、それに伴って、性欲・精力も増大するのです。
性欲を低下させるステロイドも存在する
ただし、性欲を低下させるアナボリックステロイドも存在します。代表的なのが、デカデュラボリン(成分名:ナンドロロン)です。
ナンドロロンは、女性ホルモンであるプロゲステロンに近い構造をしているため、男性の性腺機能にネガティブな影響を与えてしまい、性機能を一時的に低下させるリスクがあるのです。
実際、海外のステロイドユーザーの間でも「Deca caused ED(デカデュラボリンによるED)」はよく議論される話題です。デカデュラボリン単独だと性機能が一時的に低下するので、ダイアナボルのようなテストステロン系のステロイドとスタックするのが一般的です。
あまり関係のないステロイドもある
体内にあるアナボリックホルモンは、テストステロンだけではありません。たとえば、ウィンストロールやオキシメトロンというアナボリックステロイドは、ジヒドロテストステロンというホルモンに似た形質のアナボリックステロイドです。
これらのステロイドは、テストステロンではないため、性機能にあまり影響を与えません。
このようにステロイドの種類によって、性欲・精力に影響があるものと無いものがあります。
実力で選ぶ!おすすめの筋肉増強剤ランキングBEST3
使ってみて実際に性欲はどうなったのか?
私は現時点で8週間、オキシメトロンというステロイドを使用しています。(2015年12月2日現在)実際に、使用した人の性欲がどうなるか、は気になるところですよね。
結論から言うと、あまり影響はありませんでした。使い始めの頃は、プラセボ的な影響からか、性欲が増したような気がしましたが、3週間を過ぎたあたりで、普段とかわらなくなりました。
これは私の使用したオキシメトロンが、性機能にあまり関係のないステロイドだったからでしょう。テストステロン系はまだ使用したことがないのでわかりませんが、ことオキシメトロンに関して言えば、良くも悪くもほとんど影響がないといえそうです。