プロホルモンは、「副作用が少ない筋肉増強剤」として人気がありますが、実際に「どれだけの効果があるのか?」「本当に副作用がないのか?」を理解している人は少ないはず。効果や副作用を知らないまま、プロホルモンを使うのも、何か怖いですよね。
そこで、この記事では、「プロホルモンとは、そもそも何なのか?」「プロホルモンを摂取すると、どれだけの筋肉増強効果があるのか?」「本当に副作用がないのか?」などのポイントを徹底的に解説していきます!
そもそもプロホルモンとは何なのか?
プロホルモンとは何なのか?理解している人は少ないはずです。何となく「物凄く良く効くサプリメント」程度の認識をしている人が多いでしょう。
そこで、そもそもプロホルモンとは何なのか?を詳しく解説していきます。
プロホルモンとは、男性ホルモンの素になる物質
結論から言えば、プロホルモンとは男性ホルモン(テストステロン)の前駆体です。前駆体とは、「ある化学物質の前の形態」のことです。
テストステロンの前駆体であるプロホルモンを摂取すると、体内の酵素と化学反応を起こし、テストステロンに変換されます。つまり、簡単に言えば、プロホルモンとは、「テストステロンの素」のようなものです。
たとえば、代表的なプロホルモンである4-androstenedioneは、体内の酵素と化学反応を起こし、男性ホルモンであるテストステロンに変換されます。
このように、「テストステロンの素を体内に取り込むことで、体内のテストステロンを増やし、筋肉がつくられやすい状態をつくる」のがプロホルモンの働きです。
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プロホルモンの筋肉への効果は?
プロホルモンは、テストステロンの前駆体です。摂取したプロホルモンの一部がテストステロンに還元されます。よって、プロホルモンの効果=テストステロンの効果となります。
プロホルモンの摂取は、1日50mg程度のサイクルが一般的です。近年のプロホルモンは、テストステロンへの還元率が15%ほどですので、週350mg摂取すると、その15%がテストステロンに変わります。
350×0.15=52.5ですから、週50mgテストステロンを注射するのと、ほぼ同じ筋肉増強効果となります。
テストステロンを週50mgだと、圧倒的な成果が出るわけではありませんが、一般的なトレーニングをした場合に比べて、1.2倍〜1.5倍程度の成果が出ます。ナチュラルと比べれば圧倒的な成果です。
プロホルモンには副作用がないってホント?
結論から言えば、「効果がないプロホルモンには、副作用がない」「効果が高いプロホルモンには、副作用がある」となります。
効果がないプロホルモンは、強力な人口ホルモンを使用していない「良く効くサプリメント」程度のものが多く、これらを使用しても、大きな副作用は起きません。その代わり、効果もマイルドです。わざわざ高いお金を使って買う必要はないでしょう。
効果の高いプロホルモンには、副作用がある
一方で、効果の高いプロホルモンには、副作用があります。というのも、既に述べたようにプロホルモンは、テストステロンの前駆体なので、プロホルモンを使えば、体内にテストステロンが大量に増加します。外部から大量に男性ホルモンを投与すれば、その反動で睾丸萎縮などの副作用が起きてしまいます。
したがって、「効果があるけど、副作用はない」なんて美味しい話は存在しません。
プロホルモンの副作用は、基本的にアナボリックステロイドの副作用と同じです。ただし、投与量が少なくなるため、アナボリックステロイドほど強力な副作用は引き起こしません。詳しくは、以下の記事で解説しています。
プロホルモンを通販で買うのはオススメしない
プロホルモンを「副作用が少なそうだから…アナボリックステロイドを買うよりは」と通販で購入する人がいますが、個人的にはオススメしません。
まず、第一に、プロホルモンをとっても、それほど体内の総テストステロンが増えるわけではないので、リスクを犯すほどの効果がないからです。
「混ぜもの」のプロホルモンは、かなり危険
また、プロホルモンには、アメリカの法的規制を回避するために、「混ぜもの」をして化学式を変えているものがあります。これらのプロホルモンは、どのように作られたのか、どのような副作用があるかもわからず、ある意味アナボリックステロイドよりも危険といえます。
もともとは医療用として使われてきた、ある意味「効果も副作用も実証済み」のアナボリックステロイドよりも、臨床実験を経ていないプロホルモンは「危険」といえます。
リスクを犯して効果がはっきりしないプロホルモンを通販で買うなら、思い切ってアナボリックステロイドを買うか、ナチュラルで頑張ることをオススメします。