アナバーは、非常にポピュラーな経口アナボリックステロイドの一つです。男性だけでなく、女性も使用することができ、副作用の危険性も低いため、アナボリックステロイドの中では最も初心者向けです。
アナバー(オキサンドロロン)は、重症の火傷を負った患者の健康維持のために使われたり、急性のアルコール性肝炎の患者に使用されたりします。
このことからもわかるように、アナバーは他のアナボリックステロイドと比べて毒性や身体への負担は低いです。身体への負担が高いものを大火傷を負った患者には処方できないからです。
この記事では、アナバーの効果や副作用、安全な飲み方について詳しく解説していきます。
アナバー(オキサンドロロン)の筋肉への効果とは?
アナバーは、男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に似た形状を持つ化学物質です。DHTは女性ホルモンに変換されないため、ステロイドの起こす女性化副作用(女性化乳首など)を引き起こしません。また、経口ですが、肝毒性が低く、アルコール性肝炎の患者に処方されることもあります。
このように書くと、夢のようなステロイドと思えるでしょうが、筋肉増強効果は、他のアナポロンやダイアナボル、テストステロンに比べると、マイルドです。
アナバーは高タンパク食の2倍、筋肉を増やす効果がある
アナバー(オキサンドロロン)を大火傷をおった患者に処方し、筋肉の回復度合いをチェックした研究があります。グループは、アナバーを飲む(10mg*1日2回)グループ、高タンパク食を食べるグループ、普通の食事をとるグループに分けられました。
結果はどうだったか?アナバーのグループは、14.5ポンド(6.5kg)の体重増加、高タンパク食のグループは、7.5ポンド(3.4kg)の体重増加、普通の食事をしたグループは4.4ポンド(1.9kg)の増加でした。
アナバーを摂取したグループは、高タンパク食グループの二倍近く筋肉が増えていたのです(正確には、損傷した筋肉が戻っていた)
このように、アナバーには筋肉の合成を促進する効果があります。ただし、アナポロンなどを使った研究では、対象グループと3倍以上の差があることもザラなので、それらに比べればマイルドです。
しかし、マイルドとはいえ、ステロイドはステロイドです。上記の研究のように圧倒的な効果があります。
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アナバー(オキサンドロロン)の副作用とは?
アナバーは非常に副作用が少ない部類のステロイドです。まず、DHTに似た形質をしているため、アロマターゼによって、エストロゲンに変わることがありません。したがって、女性化作用を引き起こさないのです。
さらに、肝毒性が低いという特徴もあります。通常、経口のステロイドは肝臓へ負担をかけますが、アナバーは急性アルコール肝炎の患者にも使われることもあるほど、身体への負担は低いステロイドです。
ただし、ステロイドはステロイド。アナバーによって、男性ホルモンが外部から大量に投与されると、身体は「もう十分にホルモンがあるから、新しく生成しなくていい」と考えて、ホルモンの生成をやめてしまいます。長期間にわたって使用すると、体内の男性ホルモン生成能力が低下してしまいます。
アナバー(オキサンドロロン)の効果的な飲み方
ボディビルの世界で、アナバーを筋肉を大きくする(バルクアップ)目的で使うことは少ないです。一般的には、減量サイクル中に、筋肉を維持し、ハードに仕上げるために使われます。
ただし、初心者なら、アナバーでも十分バルクアップ目的に使えるでしょう。
量は、上の実験でも示されているように、10mgを1日2回摂取しましょう。続ける期間は、6週間〜8週間を目安とします。
体外から男性ホルモンが大量に投与されると、睾丸が「十分にホルモンがあるから、新しくホルモンをつくる必要はないな」と判断し、働くのをやめてしまい、睾丸の機能低下が起きます。低下した睾丸の機能を回復させるため、使用後には最低でも4週間のオフをとりましょう。
アナバーを買うにはどうすればいいのか?
アナバーはGD Searle社による製造が1983年に終了しています。そのためアナバーを購入することはできません。アナバーの効果を試したい方は、アナバーのジェネリック医薬品である「アナドリン」を買いましょう。ジェネリックなので、同じ筋肉増強の効果があります。